関東大学1部リーグ、いよいよ後半戦に突入

4月11日(土)に開幕した関東大学バレーボールリーグ戦は、黒鷲旗による中断後、いよいよ本日5月9日(土)に再開される。

1部リーグでは、これまでに各チームが6試合を消化している。あと1試合で総当たりが完了し、その時点での順位によって上位・下位にグループ分けされる。残り3試合は各グループ内の総当たりとなる。
昨年度、特に後半は清水邦広(東海大→パナソニック)、福澤達哉(中央大→パナソニック)の北京五輪代表選手をはじめ、米山達也(日体大→サントリー)、日高裕次郎(日体大→NEC)などの活躍により、数多くの熱戦が繰り広げられた。こういった看板選手が巣立ち、また有望な新入生を迎えた各チームは、現在新チームでの緒戦である春のリーグ戦真っ直中である。

1部リーグ戦は残り4日。5月9日・10日は日体大健志台米本記念体育館、16・17日はNECニューライフプラザで行なわれる。

以下に、今リーグでの各チームの戦力および見どころをまとめる。(紹介順は4/26終了時点の順位)
なお、スターティングメンバーの☆は2009年度全日本候補、◇はユニバーシアード候補選手である。

東海大学

主将:深津旭弘(#1セッター)

スターティングメンバー

S:1◇深津旭(4)
WS:10☆◇八子(3)、24小澤(2)、32星野(1)
MB:20☆◇安永(2)、21塩田(2)
L:29大矢(2)

見どころ:

清水前主将をはじめ4年生が卒業し、攻撃面での中心となった八子をはじめ、昨シーズンからのレギュラーで勝負強いMB安永、巧さが光る1年・星野など多士済々のタレントを、司令塔深津旭弘が操る。今シーズンも引き続き関東1部の中心的存在である。後半戦は、黒鷲前の週に途中出場でチャンスを掴み、黒鷲旗でもフル出場した小澤の活躍にも注目したい。
なお、今年三男・英臣(S)が入学したことにより深津3兄弟(次男は貴之(SA・2年))が一堂に会した。3人がベンチに揃うのは今シーズン限りである。まずは顔を見分けるところから(?)。

順天堂大学

主将:今村駿(#1セッター)

スターティングメンバー:

S:12渡辺俊(3)、16高橋(2)
WS:5土屋(4)、15伊藤(2)
MB:2渡邉信(4)、3間瀬(4)
L:11樋渡(3)

見どころ:

常に新しい挑戦をし続ける順大。昨年のレギュラーからは小野澤前主将(→FC東京)と馬が卒業、と比較的入れ替わりは少なかったものの、シーズン開幕に目にしたのはなんとツーセッター。開幕当初はチーム内でも混乱が感じられたように思われたが、ゲームを重ねる中で徐々に展開の面白さが見えてきているのは巧者・渡辺俊介の為せる技なのだろうか。なお、キャプテン今村がしばしば交代出場し、ワンセッターとなる場合がある。今シーズンからレギュラー出場となった201cm・渡邉信久にも注目。
黒鷲旗では全敗ながら登録選手全員がそれぞれの持ち味を出し切った。後半戦、逆転優勝に向けて歩を進めていきたいところである。

中央大学

主将:内藤和也(#1ミドルブロッカー)

スターティングメンバー:

S:19高橋駿(2)
WS:9辰巳(3)、15☆◇千々木(2)、17白岩(2)
MB:1◇内藤(4)、8長山(3)
L:12高橋賢(3)

見どころ:

昨年のレギュラーから主力選手が卒業し、新しいチームに切り替わった。なかでもセッターは、昨年の重村(→豊田合成)、赤名(→横河電機=9人制)がともに4年であったため、ベンチ入りメンバーがそっくりそのまま入れ替わった。新しい正セッターの高橋駿は高校以来経験豊富であるが大学リーグでのフル出場は初めて。1試合1試合が試行錯誤である。ミドルブロッカーは昨年のレギュラーが引き続きで、内藤のサーブに切れ味が戻ってきている。福澤前主将と渋谷(→東京海上日動)が抜けたサイドアタッカー陣は、絶対的な柱には欠けるものの、バランスが取れたラインアップとなっている。黒鷲旗ではタフな戦いをしてきたが、その疲労が後半戦にどう影響してくるのか。

日本体育大学

主将:高松卓矢(#1ウィングスパイカー)

スターティングメンバー:

S:18梅野(2)
WS:1◇高松(4)、19小林(2)、30山本(1)
MB:5三田(4)、14安野(3)
L:13名内(3)

見どころ:

米山、日高といった昨シーズンの柱が抜け、チームは一気に世代交代の様相を呈した。キャプテン高松がメンバーを鼓舞する姿が試合ごとに印象に残るが、いささか孤軍奮闘と映る感は否めない。ただし、試合を経るごとに左利きでオポジットに入る小林など新戦力の成長がみられ、徐々にチームとしての力が発揮できるようになってきている。
黒鷲旗では大分三好とジェイテクトからセットを取る健闘を見せた。セッターとして昨年からのレギュラーである梅野が出場していなかったのは気懸りである。現時点で上位に入れるかどうか微妙なラインではあるが、最後まで全力で戦い、シーズン後半に繋げていきたいところである。

明治大学

主将:廣本遥(#1ウィングスパイカー)

スターティングメンバー:

S:22内田(2)
WS:1廣本(4)、10関(3)、11木村(3)
MB:2佐々木将(4)、9田辺(3)
L:14芳賀(3)

見どころ:

昨シーズンのレギュラーからはセッター(昨年は深町前主将)のみ入れ替わっている。攻守の柱・廣本主将を中心に、スピード感溢れる粘り強いバレーボールを展開する。複数の左利きアタッカー(廣本、関)を擁するのも特徴的。ミドルブロッカーは昨シーズンから引き続き、高く安定感のある佐々木将人と機動力のある田辺の対角であるが、佐々木将が黒鷲旗前の筑波戦で負傷し、その影響が再開後に残っているのかどうかは気懸りである。
現時点で上位進出のチャンスが残っており、進出した際には上位をかき回す可能性も十分にある。

国際武道大学

主将:中村祐介(#1ウィングスパイカー)

スターティングメンバー:

S:4内山正(4)
WS:1中村(4)、2外山(4)、10吉田(3)
MB:9橋本(3)、12飯塚(3)
L:34古賀(2)

見どころ:

ボールの落ちない、見る者を唸らせる繋ぎ・粘りを見せる武大は今季も健在。昨シーズンのレギュラーからはリベロの山本前主将(→FC東京)、MB小橋口(→つくばユナイテッド)が卒業したが、その穴を新レギュラーがしっかり埋めている。新リベロの古賀はNEC・古賀の実弟で、あらゆる意味で兄そっくりである。セッターはレギュラー入り2シーズン目に入る内山正平だが、昨シーズンに輪をかけて攻撃機会が多く(ライトに入る中村とのツーセッターに近い)、またブロック面での活躍も目立つ。
明治と上位進出を争っているが、目指すはこれまでの最高順位・4位を上回ることである。

筑波大学

主将:篠村矩行(#1ミドルブロッカー)

スターティングメンバー:

S:18矢野(1)
WS:2安井(4)、5村松(4)、12佐々木(2)
MB:1篠村(4)、8椿山(3)
L:15藤原(2)

見どころ:

昨シーズンのレギュラーからは鈴木前主将(→東レ)とリベロ外川が卒業。セッターには昨シーズンひとりでトスを上げ続けた冨田(4)がいるが、今シーズンは新1年生・矢野諒介がスターティングメンバーに起用される機会が多く、試合状況によって併用されている。なお、前半戦はサイドアタッカーにも新1年生・李が起用されていたが、現在はサウスポー・佐々木が起用される機会が多い。リベロに関しては、武大戦で初めて起用された白石(1)に今後シフトする可能性がある。
惜しい試合を続けながらなかなか勝てず、波に乗れずにいたが、黒鷲直前の武大戦でようやく白星を挙げた。現時点で入替戦圏内だが、リーグ後半に向けての上昇は期待できる。

法政大学

主将:富田達也(#1ウィングスパイカー)

スターティングメンバー:

S:8尾形(3)
WS:4☆◇古田(4)、14田中(2)、19金澤(1)
MB:2中島(4)、6鈴木(3)
L:24早瀬(1)

見どころ:

昨シーズンのレギュラーからはセッターの岡本前主将(→サントリー、もっとも昨秋からリーグ戦では既に尾形が主戦であった)、MB白岩、リベロ根岸(ともに→東京ヴェルディ)が抜けている。2009年ワールドリーグ出場メンバーに選出された古田をはじめ、東京ヴェルディにも参画し黒鷲旗に出場した中島などタレントは豊富であるが、現時点で残念ながらリーグ戦の勝ち星にはつながっていない。怪我などのためベストメンバーが組めていないきらいがある。2年だが既にチームの中堅的位置づけとなっている田中や、1年だが経験豊富なリベロ早瀬らを中心に、今後チームとして更に底上げを図り、1部死守を目指したいところである。

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