大学チームにとっての黒鷲旗は、春季リーグ戦真っ直中に組み込まれる、非常に厳しいスケジュールの中での戦いである。
そのハードスケジュールの中で、大学チームはV・プレミアリーグ所属チームとの対戦機会を得て、貴重な体験をしていく。
今回久々に黒鷲旗に出場し、初日の堺ブレイザーズ戦でフルセットにもつれこむ健闘を見せた中央大学。そのキャプテン・内藤和也選手(4年・ミドルブロッカー)に、黒鷲旗での戦い、そして今シーズンの戦いについてお話を伺った。(インタビュー日:2009/05/03)
-新キャプテンになって、どうですか?
「去年は福澤さんに引っ張ってもらってて、極端に言えば、福澤さんのチームみたいな感じでした。けど、今年は自分たちが4年生で、4年生で試合に出るチャンスがあるのは自分だけ。ただ、自分には福澤さんと同じことはできないんで、みんなで助け合って、4年生全員でチームを引っ張ることができればいいんじゃないかと。自分は『練習を一生懸命にやる』とか、そんな単純なことでも、チームの象徴のような存在であれば構わない。後輩の指導はほかの4年生がやる。そういう役割分担をしっかりしてチームを作っていければ。福澤さんという大黒柱のあった去年とは違って、全員で『中央』というカラーを作ろう、と」
-春リーグは苦戦してますね
「どうしても若いチームになっちゃうんで。自分は(コートに)入れても、(センターは後衛ではリベロと交代するので)半分しか出られないし。どうしてもいない時は、良い時と悪い時のムラがすごい大きくて、安定感がない。コンスタントに力が出せないというのが、今年の1番の課題になると思います。それが明治との試合に出たと思う」
-今年は去年もコートにいたのは内藤・高橋(賢・L#12)・千々木(WS#15)選手3人だけ。千々木選手はまだ2年生だし、内藤・高橋選手はずっとコートにいるポジションではないですし、新セッターは今季初めてベンチ入りした2年生(高橋駿#19)です。それぞれが誰をどこまでフォローしたらいいのかわからず、みんな躊躇いながらプレーしてるように見えるんですが
「そうですね。余裕があるときは見ようとするんですけど、でもやっぱり経験が足りなかったり。焦り出すと自分の殻に閉じこもるというか、自分のことだけになっちゃう。そうすると、尚更チームがバラバラになっちゃって、修復がきかないっていうのが多いんで。セッターが変わってしまったとか、困った時のエースがいなくなってしまったとか(注:去年は1年生からスタメン出場していたセッター重村・エース福澤のコンビ、もう1人のセッターは副将の赤名だった)、そういうのはチームとして変わらなきゃいけないんですけど、まだみんなに余裕がなくて。連携が大事なスポーツなんですけど、声が無くなってしまうことが多いんです。ラリーで呼び込む時の声とか、そういう肝心なことが欠けてるんじゃないかと。辰巳とか、単発の力は悪くないんで、そういう時の声があればすぐに変わってくると思うんですけど」
-最後の1本、誰が行く?って雰囲気がありますよね
「今年、木村監督が『福澤と同じことはできない』ってサイドの3人に口酸っぱく言ってるんです。『ドカンと決める1点も、フェイントで決める1点も、ブロックに当ててリバウンドから切り返す1点も、全部同じ1点だ』って。特に千々木・辰巳には言ってます。でも、やっぱり焦ってくると、どんどん視野が狭くなっていっちゃって、無理矢理打って捕まっちゃう、とか。逆にいろんなことしなきゃいけないって考え過ぎるのが千々木で。そうすると、今度は思い切ったスパイクが出なくなって、千々木の良いところが無くなっちゃう、ってことがまだまだ多いんです。外から声をかけられればいいんですけど…、サイドの指導をできる人間がいないんです。自分もセンターのことしか分からないんで。だから、自分で何か見つけて欲しいんですよね。でもなかなか見つからないみたいで」
-堺ブレイザーズとは接戦しましたが、黒鷲旗で収穫はありましたか?
「堺ブレイザーズの時は、最初はダメだったんです。『敵うわけはない』というか。でも、ただ純粋にボールを必死に追い掛けて、思い切りやればいいだろうって開き直れた時に、ミスを恐れずにやれて、ブレイザーズとも良い試合ができて、良かったと思います。自信になりました。打ち負けてなかったですし。考え過ぎないというか、思い切ったら、それだけで力を発揮できるっていうのが少し見えた大会だったと思います。ダメな時は、ほんとにダメですけど(笑)ほんとに立ち直れないくらいダメになっちゃうんですけど、悪いところがはっきりした、と。まだリーグがあるので、いかに良いところが出せるかってところで修正していければ」
-内藤選手は今年はユニバーシアードの候補にも選出されていますが、個人的に成長したい部分はありますか?
「サーブやスパイクは自分の長所として、チームに生かしていこうっていうスタイルだったんですけど、4年生になってもそこだけやってても…。ブロックランキングは下から数えた方が早いんですよね、常に(笑)それはちょっとどうにかしたいな、と。センターの1番の仕事はブロックだと思うんで。サーブ賞とスパイク賞も取りたいですけど、できればブロック賞のランキングに名前を入れたいですねえ(笑)」



1件のコメント
いつも面白いインタビューありがとうございます。
黒鷲旗で中央大学の試合を見ました。昨年とは全く違うチーム作りに苦労なさってるんですね。確かにインタビューにあるような場面見られたような気がします。
課題を克服することは大変だと思います。でも、新しい中央カラーができるのと同時に、きっと課題も克服されていくんじゃないでしょうか!?今年も中央の活躍を楽しみにしたいと思います。
皆さん頑張ってください!